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バッファロー製ルーター「WSR-5400AX6S」と「WSR-2533DHPL2」によるIPoE接続とPPPoE接続の併用2023.02.06
Note
PPPoE接続による夜間の速度低下に痺れを切らしIPoE接続に切り替えたが、Webサーバーの公開に必要な80/443ポートの解放ができなくなってしまった。
先駆者による「ルーターを二台設置し、それぞれにIPoE接続とPPPoE接続を割り振る」という方法を知り、早速手持ちのバッファロー製ルーター「WSR-5400AX6S」と「WSR-2533DHPL2」にて実践してみたが、死ぬほど苦労したのでここに手順を書き残しておく。
なお、執筆者はネットワークに関してド素人。安定稼働させるまでに五時間格闘した。
この記事でも間違った記述があると思うが、とりあえず自分で見返した時に理解できればよしとする。
ルーター二台によるIPoE接続とPPPoE接続の併用は、主にルーターを直列で繋ぐ方法と、スイッチングハブを用いた並列で繋ぐ方法があるが、結論から書くと直列で繋ぐ方法は失敗。
どうもWSR-5400AX6SのPPPoEパススルーが上手く動作していない様子。なので今回は最終的に並列での実現となった。
※私の設定や接続がおかしいだけかもしれない。
ONUとスイッチングハブをLANケーブルで接続、残っているポートをWSR-5400AX6SとWSR-2533DHPL2のInternetポート(WANポート)へそれぞれ接続。
まずIPoE接続の設定を済ませるために、WSR-5400AX6SとPCをLANケーブルで繋ぎ、設定画面のアドレス(デフォルトは192.168.11.1)をブラウザの検索欄へ打ち込んでアクセス。
ユーザー名とパスワードを入力し詳細画面へ入ったら、「Internet」項からIPアドレス取得方法を「OCNバーチャルコネクトを使用する」に設定、「IPv6」項からIPv6接続方法を「NDプロキシを使用する」に設定。
※ドコモ光×@niftyの場合。プロバイダによっては「v6プラスを使用する」などの場合もあるので契約内容を要確認。
LAN項からDHCPサーバー機能の「使用する」にチェックを入れ、割り当てIPアドレスを次に設定するルーターを固定する予定のIPアドレスを避けた範囲で設定する(WSR-2533DHPL2を192.168.11.2にする予定なら192.168.11.3からXX台)
DHCPによって各デバイスに割り振られたIPアドレスとルーターのIPアドレスが重複してしまうと設定画面に入れない。
PCのWi-Fiが有効になっていたのを忘れていて、こいつがDHCPで割り振られた192.168.11.2を占有してしまっていたせいで、何故かIPアドレスを192.168.11.2に固定したはずのWSR-2533DHPL2の設定画面に入れないという沼に一時間くらいハマってしまった。 直列なら「パススルー」項にて「PPPoEパススルー機能」の使用するにチェックを入れるのだが、今回は並列で繋いでいるので特に触らなくていい。
ここまでがWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定となる。ネットが閲覧できるか確認。
今設定したルーターとPCを繋いでいたLANケーブルを引き抜き、WSR-2533DHPL2とPCを接続して設定画面のアドレス(こちらもデフォルトは192.168.11.1)をブラウザの検索欄へ打ち込んでアクセス。
このままでは先ほど設定したルーターとIPアドレスが重複してしまうので、こちらのIPアドレスをズラして固定してしまおう。 IPアドレスを192.168.11.2に設定、DHCPサーバー機能のチェックを外して無効化。
これで192.168.11.1でWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定画面へ、192.168.11.2でWSR-2533DHPL2(PPPoE接続)の設定画面へ入れるようになる。
今回こちらのルーターではWi-Fiを使わないので無線設定を無効化してしまおう。「2.4 GHz (11n/g/b)」項から無線機能のチェックを外すだけ。適用までに70秒くらい待たされるので待つ。「5 GHz (11ac/n/a)」も同様に。 いよいよPPPoEの設定。「Internet」項からIPアドレス取得方法を「PPPoEクライアント機能を使用する」に設定、「PPPoE」項からプロバイダから送付されたユーザー名とパスワードを入力してPPPoE接続を確立させる。
この時、拡張設定のInternet側MACアドレスをデフォルトのMACアドレスから一つズラした値にしておく。
例:デフォルトがXX:XX:XX:XX:XX:70ならXX:XX:XX:XX:XX:71 ん?PCがネットに繋がらない?先ほどこちらのルーターのIPアドレスを192.168.11.2に設定したためゲートウェイが一致していない可能性がある。
Windowsのスタートメニューから設定をクリック、「ネットワークとインターネット」を選択しイーサネットのプロパティを展開。
IP設定の編集をクリックし、IPアドレスの取得方法を自動(DHCP)から手動へ、ゲートウェイと優先DNSを192.168.11.2に書き換える。 これでPPPoE接続によるネット閲覧が可能になったはず。
@nifty会員サポートなどで、接続状況がPPPoEになっているのが確認できる。
確認が終わったら先ほどと同じ手順でゲートウェイと優先DNSを192.168.11.1に戻しておく。
今設定したルーターとPCを繋いでいたLANケーブルを引き抜き、WSR-5400AX6SとPCを接続してIPoE接続に戻っていればOK。
これでIPoEルーターとPPPoEルーターの設定が共に完了したので、二つのルーターをLANケーブルで接続。
念のため192.168.11.1でWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定画面へ、192.168.11.2でWSR-2533DHPL2(PPPoE接続)の設定画面へ入れることを確認しておく。
前述のゲートウェイ変更でIPoE接続とPPPoE接続を自由に変更できるようにもなっている。
ポート開放の必要なNAS(Webサーバー)などは、WSR-2533DHPL2のポートへ接続してPPPoEによる外部アクセスを可能にし、PCなどはWSR-5400AX6Sのポートへ接続(スイッチングハブを間に挟んでも可)スマホやタブレットもこちらから飛んでいるWi-Fiへ繋ぐ。
以上が私が実現したバッファロー製ルーター「WSR-5400AX6S」と「WSR-2533DHPL2」によるIPoE接続とPPPoE接続の併用となる。 正直、直列での接続に手こずり過ぎてここで三時間くらい潰した。
始めからスイッチングハブを用いた並列での接続を試していればすんなりイケたと思う。
これでポート開放が可能になり外部からNAS(Webサーバー)へのアクセスが可能になったので、次回はポート開放の方法とWebサーバーの設定でも書こうと思う(こっちも大苦戦した)
参考にさせていただいた偉大なる先駆者様方
先駆者による「ルーターを二台設置し、それぞれにIPoE接続とPPPoE接続を割り振る」という方法を知り、早速手持ちのバッファロー製ルーター「WSR-5400AX6S」と「WSR-2533DHPL2」にて実践してみたが、死ぬほど苦労したのでここに手順を書き残しておく。
なお、執筆者はネットワークに関してド素人。安定稼働させるまでに五時間格闘した。
この記事でも間違った記述があると思うが、とりあえず自分で見返した時に理解できればよしとする。
機器同士の接続の仕方
どうもWSR-5400AX6SのPPPoEパススルーが上手く動作していない様子。なので今回は最終的に並列での実現となった。
※私の設定や接続がおかしいだけかもしれない。
ONUとスイッチングハブをLANケーブルで接続、残っているポートをWSR-5400AX6SとWSR-2533DHPL2のInternetポート(WANポート)へそれぞれ接続。
まずIPoE接続の設定を済ませるために、WSR-5400AX6SとPCをLANケーブルで繋ぎ、設定画面のアドレス(デフォルトは192.168.11.1)をブラウザの検索欄へ打ち込んでアクセス。
WSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定
※ドコモ光×@niftyの場合。プロバイダによっては「v6プラスを使用する」などの場合もあるので契約内容を要確認。
LAN項からDHCPサーバー機能の「使用する」にチェックを入れ、割り当てIPアドレスを次に設定するルーターを固定する予定のIPアドレスを避けた範囲で設定する(WSR-2533DHPL2を192.168.11.2にする予定なら192.168.11.3からXX台)
DHCPによって各デバイスに割り振られたIPアドレスとルーターのIPアドレスが重複してしまうと設定画面に入れない。
PCのWi-Fiが有効になっていたのを忘れていて、こいつがDHCPで割り振られた192.168.11.2を占有してしまっていたせいで、何故かIPアドレスを192.168.11.2に固定したはずのWSR-2533DHPL2の設定画面に入れないという沼に一時間くらいハマってしまった。 直列なら「パススルー」項にて「PPPoEパススルー機能」の使用するにチェックを入れるのだが、今回は並列で繋いでいるので特に触らなくていい。
ここまでがWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定となる。ネットが閲覧できるか確認。
WSR-2533DHPL2(PPPoE接続)の設定
このままでは先ほど設定したルーターとIPアドレスが重複してしまうので、こちらのIPアドレスをズラして固定してしまおう。 IPアドレスを192.168.11.2に設定、DHCPサーバー機能のチェックを外して無効化。
これで192.168.11.1でWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定画面へ、192.168.11.2でWSR-2533DHPL2(PPPoE接続)の設定画面へ入れるようになる。
今回こちらのルーターではWi-Fiを使わないので無線設定を無効化してしまおう。「2.4 GHz (11n/g/b)」項から無線機能のチェックを外すだけ。適用までに70秒くらい待たされるので待つ。「5 GHz (11ac/n/a)」も同様に。 いよいよPPPoEの設定。「Internet」項からIPアドレス取得方法を「PPPoEクライアント機能を使用する」に設定、「PPPoE」項からプロバイダから送付されたユーザー名とパスワードを入力してPPPoE接続を確立させる。
この時、拡張設定のInternet側MACアドレスをデフォルトのMACアドレスから一つズラした値にしておく。
例:デフォルトがXX:XX:XX:XX:XX:70ならXX:XX:XX:XX:XX:71 ん?PCがネットに繋がらない?先ほどこちらのルーターのIPアドレスを192.168.11.2に設定したためゲートウェイが一致していない可能性がある。
Windowsのスタートメニューから設定をクリック、「ネットワークとインターネット」を選択しイーサネットのプロパティを展開。
IP設定の編集をクリックし、IPアドレスの取得方法を自動(DHCP)から手動へ、ゲートウェイと優先DNSを192.168.11.2に書き換える。 これでPPPoE接続によるネット閲覧が可能になったはず。
@nifty会員サポートなどで、接続状況がPPPoEになっているのが確認できる。
確認が終わったら先ほどと同じ手順でゲートウェイと優先DNSを192.168.11.1に戻しておく。
今設定したルーターとPCを繋いでいたLANケーブルを引き抜き、WSR-5400AX6SとPCを接続してIPoE接続に戻っていればOK。
接続の最終確認
念のため192.168.11.1でWSR-5400AX6S(IPoE接続)の設定画面へ、192.168.11.2でWSR-2533DHPL2(PPPoE接続)の設定画面へ入れることを確認しておく。
前述のゲートウェイ変更でIPoE接続とPPPoE接続を自由に変更できるようにもなっている。
ポート開放の必要なNAS(Webサーバー)などは、WSR-2533DHPL2のポートへ接続してPPPoEによる外部アクセスを可能にし、PCなどはWSR-5400AX6Sのポートへ接続(スイッチングハブを間に挟んでも可)スマホやタブレットもこちらから飛んでいるWi-Fiへ繋ぐ。
以上が私が実現したバッファロー製ルーター「WSR-5400AX6S」と「WSR-2533DHPL2」によるIPoE接続とPPPoE接続の併用となる。 正直、直列での接続に手こずり過ぎてここで三時間くらい潰した。
始めからスイッチングハブを用いた並列での接続を試していればすんなりイケたと思う。
これでポート開放が可能になり外部からNAS(Webサーバー)へのアクセスが可能になったので、次回はポート開放の方法とWebサーバーの設定でも書こうと思う(こっちも大苦戦した)
参考にさせていただいた偉大なる先駆者様方
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V6プラスとIPv4PPPoEを併用したい - インターネットのお話
https://www.eduardoharotecglen.net/81.html -
疲労コンパイル: v6プラスとIPv4(PPPoE)を併用する(その1)
http://dotsukareta.blogspot.com/2017/04/v6ipv4pppoe.html -
IPv4 over IPv6(IPoE)と IPv4(PPPoE)を併用可能なインターネット環境を整備する - Qiita
https://qiita.com/Shiratsuki_Kurom/items/f70290e98fc3a45738f1 -
WSR-5400AX6Sで何故かPPPoEパススルーができない | Hirolog
https://blog.hiroaki.jp/blog/2021/07/29/wsr-5400ax6s_pppoe_pass_through/ -
【WSR-5400AX6】 お勧め設定 ※ルーターモード編 | ドコモ光ユーザーの独り言
https://ameblo.jp/myo000402/entry-12608569769.html